Student’s Guide to Using POP CULTURE NEW & OLD (English)
I. 教科書の構成
II. 教科書で使われる記号
III. 教科書の使い方
IV. 学習の自己評価
V. 漢字の振り仮名
I. 教科書の構成
『ポップカルチャー NEW & OLD』は、教科書とウェブサイト(www.learnjpcinjapanese.com)で構成されています。教科書とウェブサイトの補助教材の構成は以下のようになっています。
1. 各課のメインコンテンツ
メインコンテンツを使った学習の仕方については、「III. 教科書の使い方」をご覧下さい。
教科書とウェブサイトに掲載
- 前作業(本文を読む前に)
本文を読むための準備の作業です。 - 本文(「読み物」と「アクティビティ」)
各課のトピックについて学ぶ「読み物」と理解を更に深めるための様々な「アクティビティ」があります。
教科書のみに掲載
- 練習問題
各「読み物」に後続する練習問題です。内容確認問題や正誤判定問題、文の間違いを直す問題、情報をまとめる問題、関連した話題について話し合う活動などがあります。基本的に、「モデル会話」を参考にして授業内でクラスメートと話し合いながら進めるようにデザインされています。 - 画像・イラスト・チャート等
本文の読解や練習問題に使う視覚教材です。(ウェブサイト上では「」で表されています。) - 単語リスト
各「読み物」や「アクティビティ」の単語が50音順に提示されています。また、英語・中国語・韓国語・ベトナム語の翻訳がついています。
ウェブサイトのみに掲載
- 音声教材
各「読み物」や「アクティビティ」、単語リストの音声教材です。ウェブサイト上で再生することもmp3ファイルとしてダウンロードすることも出来ます。 - 単語リスト(日本語能力試験レベル別)
各「読み物」や「アクティビティ」の単語が日本語能力試験のレベル別に提示されています。 - 予習クイズ
授業の予習のためのオンラインクイズです。 - 確認クイズ
授業で学習したことを確認するためのオンラインクイズです。
2. その他のコンテンツ
教科書とウェブサイトに掲載
- プロジェクト
期末の発表のためのプロジェクトワークのモデルです。 - モデル会話
「アクティビティ」や「練習問題」をする時のモデル会話です。1~3のパターンがあります。参考にしてクラスメートと話し合いましょう。 - 文法・表現
初級後半または中級前半で導入される文法のうち、本文で特によく使われる文法や表現を取り上げて説明しています。 - 主な参考資料
本文作成時に参照した文献や資料のうち、主なものを記載しています。
教科書のみに掲載
- 「文法・表現」の例文の英訳
「文法・表現」の例文の英訳は教科書のみに掲載されています。ウェブサイト上で例文を読んでみた後で、教科書で正しく訳せたかどうか確認してみるといいでしょう。
ウェブサイトのみに掲載
- 既習として扱われる文法や表現
本文を読む際に、学習者が知っていることが前提になっている文法や表現が説明されています。主に初級前半で導入される文法や表現です。 - ブログ
教科書本文での学習項目に関連した様々なブログ記事があります。 - 教師用マニュアル
この教科書を使ってコースをデザインするための情報や各課の教案、授業内で使用出来る追加の教材などがあります。
[重要] 本文を読む際の注意: 教科書とウェブサイトの使い方
この教科書の本文は、オンライン辞書やポップアップ辞書を使いながら、ウェブサイトでも読めるようになっています。しかし、読解の最終的な目標は、辞書を使わないで本文が読めるようになることです。この目標の達成のために、本文を読む時はいつも教科書を使い、ウェブサイトにある本文は、単語の意味や漢字の読み方を調べる時にだけ使うようにしましょう。
II. 教科書で使われる記号
III. 教科書の使い方
1. 学習を始める前の準備
「教科書の特徴」「学習者の皆様へ」を読み、しっかり理解した後で、下の①と②をするようにして下さい。
① 本文(「読み物」「アクティビティ」)を読むために読解補助ツールが使えるようにする。
この教科書は、単語が漢字が素早く調べられるように、電子辞書やポップアップ辞書を使いながら本文が読めるようになっています。読解補助ツールを使ったことがない人は、教科書のウェブサイトにある「読解補助ツール」のページを見て、それらのツールを使う準備をして下さい。読解補助ツールを使ったことがある人も、もっと便利なツールがないかどうかチェックしてみましょう。
注意:読解補助ツールに文を翻訳させてはいけません!
読解補助ツールは正しく使えば日本語の読解力の向上に役に立ちますが、コンピュータに日本語の文を翻訳させても学習者の日本語学習には何の意味もありません。ポップアップ辞書の機能がある読解補助ツールの中には、文や段落を翻訳する機能もあるツールがありますが、この教科書で学習する時は、読解補助ツールは主に単語や表現、漢字の意味や発音を調べるために使い、文法的な要素(文の構造や助詞の役割、活用や時制など)は自分で考えるようにしましょう。自分の学習の役に立つ読解補助ツールの使い方と自分の学習の役に立たない使い方とを区別するようにして下さい。
② 学習を始める前に知っていなければならない文法や表現をチェックする。
この教科書の本文は、ウェブサイトの「既習として扱われる文法や表現」のページにある文法や表現を既に学習したという前提で書かれています。これらはたいてい初級の早い段階で導入される基礎的な文法や表現です。教科書の本文を読み始める前に、このページを見て、分からない文法や表現があったら、その説明や例文を読んでおいて下さい。
2.「本文を読む前に」をする
各課の本文を読み始める前に、その課の学習の準備をしましょう。その課のトピックについて、自分の経験を考える活動や本文に出てくる単語を調べる活動、本文の理解に必要な背景知識を構築する活動などがあります。
3. 本文(「読み物」「アクティビティ」)を読む
この教科書は、飽きずに楽しく学習が出来るように、各課の本文が短い「読み物」や「アクティビティ」に分けられ、各「読み物」の後に練習問題をするという構成になっています。基本的に以下の手順で学習を進めて下さい。
3-1. 授業前の予習
この教科書で効果的に学習を進めるためには、授業の前に自分で本文を読んでおくことが不可欠です。以下の手順で予習をするようにして下さい。
活動1
[活動内容]
授業で勉強する「読み物」や「アクティビティ」を読んでおく。
[学習目標]
オンライン辞書やポップアップ辞書などを使って単語や漢字の意味や読み方を素早く調べながら、本文の内容が理解出来るようにする。
活動2
[活動内容]
ウェブサイトにある「予習クイズ」をする。
[学習目標]
「予習クイズ」の答えを考えながらもう一度本文を読んで、理解を深める。(予習クイズは自動で採点されます。)
活動3
[活動内容]
本文の意味が理解出来たら、ウェブサイトにある「単語リスト(日本語能力試験レベル別)」を見て、本文の単語を出来るだけたくさん覚える。その後で、本文をなるべく辞書を使わないでもう一度読んでみる。
[学習目標]
辞書を使わないで本文が速く正確に読めるようにする。
3-2. 授業中
先生の指示に従って学習しましょう。授業での学習効果を最大限に高めるために、上の予習をしっかりとしておきましょう。練習問題は「モデル会話」を参考にしてクラスメートと積極的に話し合いましょう。
3-3. 授業後の学習
活動1
[活動内容]
授業で勉強したことを考えながら本文をもう一度読み、大切なポイントを整理する。
[学習目標]
本文の中の大切なポイントが自分でまとめられるようにする。
活動2
[活動内容]
ウェブサイトにある「単語リスト(日本語能力試験のレベル別)」を見て、覚えたいレベルの単語が全部分かるかどうかもう一度確認する。
[学習目標]
日本語能力試験のレベルに合わせて、覚えたいレベルの単語を全部覚える。
活動3
[活動内容]
本文の音声を聞いて内容が理解出来るかどうか確認する。分からない部分は本文を再度読んでからもう一度聞いてみる。
[学習目標]
文を読んだり辞書を使ったりしないで、音声だけで本文の内容が理解出来るようにする。
活動4
[活動内容]
ウェブサイトにある「確認クイズ」をして、本文の理解や単語の学習などが出来ているかどうか最終確認する。辞書を使わないでクイズに素早く答えられるようになるまで続ける。
[学習目標]
本文の内容の理解を更に深める。また、単語や文法、表現などをマスターする。(確認クイズは自動で採点されます。)
IV. 学習の自己評価
各「読み物」の学習終了ごとに、下の「学習成果」に書かれているタスクが出来るかどうか確認して、自己評価してみましょう。
V. 漢字の振り仮名
1. 本文(「読み物」と「アクティビティ」)
原則的に、語彙レベルと漢字レベルが全て日本語能力試験のN4またはN5(旧日本語能力試験3級、4級)の場合、その漢字語彙には振り仮名は振られていません。それ以外の場合と特殊な読み方の漢字語彙には振り仮名が振られています。
例:
- 「有名」 語彙レベルN5、漢字レベル「有」N4 「名」N5 → 振り仮名なし
- 「子供」 語彙レベルN5、漢字レベル「子」N5 「供」N3相当 → 振り仮名あり
- 「学者」 語彙レベルN3相当、漢字レベル「学」N5 「者」N4 → 振り仮名あり
- 「大人」 語彙レベルN5、漢字レベル「大」N5 「人」N5 だが特殊な読み方 → 振り仮名あり
但し、以下の漢字には、原則的に全て振り仮名が振ってあります。
- 固有名詞の漢字。
- 各課の「読み物1」の前の「アクティビティ」内の漢字。
2. 前作業、練習問題、プロジェクト、モデル会話、文法・表現
全ての漢字に振り仮名が振ってあります。